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激突! 竜の騎士!!◆Mc3Jr5CTis 轟!! 夜の森に、硬質な激突音が響く。 この世界へと導かれた、出会うはずのない二人の出会いから始まったその戦いは、およそ人と人とが、剣と剣とが ぶつかり合う、剣士同士の戦いとは思えないものへと発展していた。 夜の帳に覆われた闇の中で、撃ち合う剣戟の火花が散る。 激突ごとに土塊が撒き上がり、森の地形が大きく変わる。 一合毎に迸る強烈なエネルギーは、まるで大砲の弾を撃ち出しているかのよう。 月の光も届かぬ、鬱蒼と茂る森の中。 彼らの周り一帯だけが、ぽっかりと穴が開いたように何もなかった。 障害物など、とうの昔に消滅している。 彼らの放つ闘気/魔力(オーラ)がその場に渦巻き、何者の干渉をも許さぬ一種の闘技場を形成していた。 この光景を見たのなら、今戦っているのはヒトの姿を真似ただけの、それ以上の存在であると諸人が信じるであろう。 だとするなら、彼らの正体はなんであろう。 神々というには、あまりにも猛々しすぎた。 悪魔と呼ぶには、あまりにも荘厳であった。 彼らを形容するに相応しい言葉があるとすれば、それは竜。 猛々しくも美しい、幻想上の最強の生物の名こそが相応しいように思える。 そう、今まさにヒトの姿を模した二頭の竜が、森の中で激突していたのだ。 「オォォッ!」 「はぁっ!」 漆黒の闇に染まる甲冑を纏った少女の、裂帛の気合が空を裂く。 大地を割るかの如き力強い踏み込みから、袈裟懸けの一撃。 一閃。 その見えないはずの一撃を、心眼によって見切ったダイの背後を黒い暴風が吹き抜ける。 目を眇めて、その風をやり過ごしたダイであったが、その心には深い焦燥があった。 当然だ。 大破邪呪文を成功させて、再びバーンパレスへと乗り込もうとした矢先、あのロワと名乗る女にこの闘いへと 招致されたダイには、こんな私闘よりも優先させねばならない使命があった。 仲間と共に闘い、大魔王を倒し、地上に平和をもたらすという尊い勇者の使命が。 こんな所で、あのロワという女の口車に乗って、何の意味もない闘いに興じている場合ではないのだ。 だが。 だが、ダイの目前に立ち塞がる少女は、あまりにも強かった。 そんな懊悩を抱えたまま、応戦する事が許されぬほどに。 例えるならば、竜魔人。 猛々しい凶暴性を発露させた、彼の父親のような威圧感が彼女にはあったのだ。 これだけの強敵を前に無心で戦いに集中しなければ、そこに待ち受けるのは死の定め。 多くの死闘を制して来たダイに、それがわからないはずがない。 それでも、ダイは抗議せずにはいられなかった。 この戦いの無意味さを。 無関係な人間同士が、殺し合わなければならない理不尽さを。 小さな少年の身体が宙に舞い、重装に身を固めた少女へと踊りかかる。 渾身の竜闘気を込めた一撃と共に、やるせなさの籠った悲痛な声を叩き付けた。 「なぜ、おれたちが闘わなきゃいけないんだっ!?」 戦うための、理由がなかった。 悪逆非道を働く魔王軍への正しい怒りも。 大切な人を奪われた、負の憎しみもない。 彼の中の正義の心は、この無意味な殺し合いを止めさせたかった。 だがそれは、扇動に乗ってしまった参加者を倒して回るという事ではない。 事の大本である、あのロワという女さえ倒せれば、それで済むはずなのだ。 皆、望まぬ殺し合いを、首輪と言う死の軛を持って強制させられているだけなのだから。 その、ダイの魂の叫びともいえる一撃を、黒き騎士王は見えない剣で真っ向から受け止め―― 僅かに後退りはしたが、事もなげに打ち払う。 着地の隙を狙った追撃を警戒したダイであったが、予想に反し動きはない。 だが、荒ぶる魔力はそのままに。 周囲を取り巻くオーラの量も、増える事こそあれ、減りはしない。 訝るダイを前に、この戦いが始まって以来、初めてセイバーはその動きを止め、口を開いた。 「臆したのですか、竜の子よ」 凶悪なまでの攻撃からは予想しえぬ、深い、静かな声だった。 バイザー型の兜に覆われた顔からは、その表情は読み取れない。 しかし、品格すら感じる落ちついた声にダイは対話の糸口を見出し、その幼い顔に喜色を表す。 「こんな戦い、間違ってるよ。 いくら命を握られてるからって、いきなり殺し合う事ないだろ!? みんなで力を合わせれば、この首輪をなんとかすることだって……」 「甘い」 一言で、切って捨てられた。 「皆が皆、そのように考えるとでも? 呼ばれた者たちの中には、この戦いを歓迎する者とて居るでしょう。 この私のように。 でなければ、このような催しはそもそもからして成り立たない」 剣そのもののような、鋭い舌鋒がダイを襲う。 予想だにしなかったその切り口は、ダイの心に激しい衝撃を与えた。 「歓迎……してるだって?」 「ええ。万能の願望器を得る戦いこそ、我が望み……我が戦。 それに是非のあろうはずもないっ!」 その動揺を突くように、黒の騎士王の姿が闇に溶けた。 「――ッ!?」 否。そう見えたのは、一瞬の事。 ダイはすぐに自らより低く身を沈め、突進してくるセイバーの姿を認めたが、対応出来ずにそのぶちかましを まともに受けてしまう。 「ぐっ!」 ゴロゴロと回転しながら、素早く受け身を取る。 敵の姿を確認しようと顔を上げたダイの視界に、白い太腿が飛び込んだ。 「な――」 闇に慣れた目に、突如現れた鮮やかな白。 その白さに、思わず目を奪われて――直後、ダイの頬は、鉄靴に踏み抜かれた。 「ぐぁっ!」 反射的に竜闘気を防御に使っていなければ、頬骨を踏み砕かれていたであろう。 それほどに、容赦のない踏みつけであった。 翻った黒いスカートが、ふわりと風を孕んで元の形へと戻る。 ダイの視界に入るのは、不可視の剣を己が首元に押し当てたセイバーの姿。 結い上げられた金の髪が、月光を反射して冴え冴えと輝く。 黒の騎士王は不動のまま。 自らの考えを、勇者に宣言した。 「それを阻む物があれば、皆殺しにするまでです」 これまでダイは、いきなり襲われたとはいえ、この少女騎士に対して若干の親近感を覚えていた。 戦士としては、小柄な体躯。 それに反してヒトの規格を大きく外れた超常の力。 ダイを大きく上回り、あのロン・ベルクにすら匹敵するかもしれない精緻な冴えを誇る剣技。 ダイを取り囲む人間たちの中には存在しなかった、どこか自分と近しい存在への共感のようなものが、そこにはあった。 憧れと言い換えてもいいかもしれない。 だから、説得さえ叶えば、共にロワと闘えるかもしれないと、期待していたのに。 それが、それがそんな利己的な理由から戦っていただなんて。 まるで大魔王バーンのような暴君ぶりであった。 ダイの心を吹き抜けた落胆は、そのまま反発となって憤激の言葉を叫ばせる。 「そんなっ! そんな戦い、間違っている!!」 デルムリン島で怪物たちと共に育ったダイは、勇者の勇ましい物語に憧れる事こそあれ、誰かを傷つける事を 厭う心優しい少年だった。 その彼が戦いを決意するのは、常に弱者を虐げる強者の身勝手な論理への挑戦からだ。 ここにきて、ようやくダイの瞳に戦意が満ちる。 竜闘気(ドラゴニックオーラ)全開(フルパワー)。 右手に刻まれた竜の紋章が光り輝き、全身から眩い闘気の光が溢れだす。 大地を揺るがすほどの力の鳴動に、さしものセイバーもダイの顔に乗せていた足をどかし、その両足で大地を踏みしめた。 その隙に、勇者の体躯が跳ね上がる。 まるでルーラ(瞬間移動)の魔法を使ったかの如く、一瞬にして間合いを離した。 これまでとは異なり、逆手に持ちかえた剣の名はブレイブブレイド。 勇気の名を冠した剣に、ダイは全ての竜闘気を注ぎ込む。 自らの剣ではないとはいえ、この剣ならば自己の最強の一撃にも耐えてくれると、ダイは信じた。 これより放つ技は、ダイの使える剣技の中でも最強を誇るアバン・ストラッシュ。 それに対大魔王用の独自の改良を施した技である。 宝具の発動の瞬間にも似た、空気の緊張を感じ取ったか、黒き騎士王もその身を強張らせる。 高まるダイの竜闘気に呼応するかのように、セイバーの竜の因子を宿す魔力炉心が唸りを上げる。 月下に、双竜の咆哮が轟いた。 「……いくぞっ!!」 やや前傾姿勢に構えを取る。 「――アバン・ストラッシュ!!」 全力を持って振り抜かれた刃から、竜闘気の刃が放たれる。 剣から放たれる衝撃波を刃として敵を討つ、これがアバン・ストラッシュA(アロー)。 さらにこれを自ら突撃して斬り伏せるタイプのアバン・ストラッシュB(ブレイク)で追撃。 当然、敵も避けようと動くであろうが、そこをダイ独自の先読みの勘を持って二つ同時に炸裂させる。 それが、ダイの生み出した、ダイにしか出来ない超必殺技アバンストラッシュX(クロス)である。 だが、そのダイの超一流の戦いの勘を持って放たれた、必中のはずのアローのタイミングをずらすように。 セイバーの足が大地を蹴る。 騎士王の直感が、このタイミングで敵の技の前に身を晒す事を選択させたのである。 同時に炸裂させる事が出来なければ、この超必殺技もただの必殺技二連撃に堕とされる。 ダイの想定よりも、敵がアローに近付き過ぎ、もはやブレイクでアローに追いつく事は出来ない。 ダイはブレイクの発動を取りやめ、特攻してくる敵の迎撃に回る事を思案し――なかった。 いささかの逡巡も見せずに、セイバーの動きを再度見切る。 もっとも避けにくいであろうタイミングを狙い、ブレイクで突撃する。 アローの着弾する瞬間を狙って、力押しで押し切ろうというのだ。 この思い切りのよさこそが、敵をしてダイを称賛せしめる最大の要素。 超必殺技のタイミングをずらしたとはいえ、そこに待ち受けるのは勇者の放つ、最高の必殺技の二連撃。 いかな剣豪とて、初見でこれを受けては敗北するが必定。 だが――それを打ち破ってこそ、剣の英霊!! 下段に構えた剣を地に擦りつけながら、セイバーは低空姿勢で刃の下を潜り抜ける。 頭上を通り過ぎる衝撃で、頭部を保護する兜が弾け飛ぶ。 息つく間もなく迫るは竜の化身。 全身の闘気を、ただ刀身のみに集中させた勇者の姿を――露わになった黄金の瞳が射抜いた時。 黒き竜の顎門が、ダイの肉体を噛み砕いた。 周囲を漂う戦いのオーラが、一斉に敗者となった勇者の肉体へと襲い掛かる。 これまでの戦いで放出された、凄まじいまでの闘気と魔力の渦に焼き尽くされた肉が、アイスクリームのように溶け崩れる。 そうして一つの戦いを終えた森の中に、深い静寂が戻っていた。 ◇ 残心を保ったまま、セイバーは背後の巨大な岩山を見やる。 セイバーが避けたアバン・ストラッシュの衝撃で、岩山はゾッとするような見事な切断面を見せていた。 ――油断ならない敵でした。 敵は、セイバーが魔力で編みあげた鎧と同等の防御力を、その身体に宿していた。 聖剣のない今、セイバーにはその防御を貫くだけの秘剣がない。 そのまま戦っていては、互いに消耗しあう千日手に陥ってしまっていただろう。 戦争の序盤からそれでは、あまりにも拙い。 故に、セイバーは少年を挑発し、その奥義を撃たせる事で闘気を攻撃のみに限定させたのである。 もちろん、リスクは大きかった。 一歩間違えれば、自分の身があの岩山のように切り裂かれていたかもしれない。 だが――それでも此度も勝利したのは剣の英霊。 英雄とは、死力を尽くして立ち向かう敵を、当然のように葬る者の事を言うのである。 気を取り直して、セイバーは残った仕事を片付けようとし―― 突如、飛来してきた赤光を纏う剣を叩き落とした。 響きわたる苛烈な轟音が、その剣に込められた威力を如実に表していた。 「何者っ!?」 鋭く誰何の声を上げたセイバーが見たのは、見覚えのある赤い背中。 逆立つ白髪に、褐色の肌。 第五次聖杯戦争へと召喚された、正体不明の赤い弓兵であった。 その胸に抱かれしは、戦いを終えた小さな勇者ダイ。 彼を連れて、逃げようとしているのか。 「アーチャーッ! 行かせるか!」 ようやく仕留めた雄敵を、連れ去ろうとするアーチャーに、セイバーは猛然と襲いかかろうとする。 「いいのかね? そら、撃ち落とした剣が、再び君の元へと返ってくるぞ」 ふざけたアーチャーの物言いを聞くまでもなく、騎士王の直感はそれを捉えていた。 再び背後から襲い掛かる赤い光を打ち払うも、更にその剣は勢いを増して、セイバーへと踊りかかる。 これぞアーチャーの創りし魔剣の一つ。 古代イングランドの叙事詩『ベオウルフ』に伝わる宝具フルンディング。 例え弾かれようと、射手が健在な限りは更に力を増して標的を襲い続ける必殺必中の魔弾である。 「チィィッ!!」 しつこく纏わりつく剣を前に、苛立ちと共にセイバーが剣に込める魔力は増大する。 極大の魔力を剣にチャージし、迎え撃つは赤原を往く緋の猟犬。 激突。 極光の輝きをその場に残し、へし折られたフルンディングが幻想の中へと還ってゆく。 周囲を見渡す。 アーチャーとダイの姿は、もはやどこにも見えなかった。 「……ッ」 苛立ちを胸に、可憐なる暴虐の騎士王は立ちつくす。 その凍てつくような眼光が、夜の闇を貫いていた。 【F-6 森/一日目/深夜】 【セイバー(オルタナティブ)@Fate/stay night】 【状態】頭部を負傷(回復中) 疲労(小) 魔力消費(小) 【装備】風王結界(剣の正体は不明) 魔力で編みあげた鎧 【道具】支給品 ランダムアイテム(個数内容ともに不明) 【思考】基本:ロワの提示した万能の願望器を得る。 1:敵を倒す。 2:アーチャーとダイを追う? 【備考】受肉した肉体なので、物理攻撃の無効化・霊体化などは出来ません。 ※F-6一帯が更地になりました。 ※F-6にある岩山が、アバン・ストラッシュによって切り裂かれて欠け落ちました。 ◇ 気絶した勇者を胸に抱き、赤い弓兵は疾走する。 その超人的なスピードは、はや森を抜け、街灯の照らす街を前にしていた。 「う、うう……」 胸の中の勇者が、苦痛の声を漏らす。 その小さな身体からは無残にも、肩から先を僅かに残して左腕が無くなっていた。 アーチャーは先の決闘の光景を思い浮かべる。 アバンストラッシュAによる頭部への負傷の影響からか、アバン・ストラッシュBに対してカウンターを取った 騎士王の剣は僅かに逸れ、ダイの左腕を深く切り裂くのみに終わった。 だが、その怪我は決闘の天秤を揺るがすには充分すぎるもの。 均衡を失った、その場の闘気と魔力の渦が勇者の肉体へと群がろうとするその一瞬。 この少年は、千切れかけた腕を自ら引き千切り、その渦の中へと投げ入れたのである。 激痛により気絶した少年は、そのままではセイバーに殺されていただろう。 何の意味もない、ただ数秒だけの延命行為。 だが、そのおかげで、こうしてアーチャーが介入する時間が出来、ダイは助かったのだ。 アーチャーは少年の、その生きようとする力に驚嘆した。 彼が、再び剣を握る事が出来るようになれば、次こそはあの騎士王を倒せるかもしれないと。 なればこそ、こうして危険を冒してまで少年を助けたのである。 ――本来、セイバーとはあのような暴虐の限りを尽くす暴君などではない。 剣の英霊に相応しき華麗な剣技と、高潔な精神とを兼ね揃えた最優の英霊なのだ。 それがあのような姿で呼ばれるなどと…… ロワの提示する万能器は、英霊をこの地に招くほどの力を、確かに持っているのだろう。 だが、あの騎士王の姿こそ、その力の歪みを象徴しているようにアーチャーは思う。 「う、ああ……父さん……」 少年は、うわごとのように父を呼ぶ。 アーチャーには、治療魔術など使えない。 その身に纏った聖骸布を使い、その傷口を縛ってやるくらいの事しか出来ない。 あとは少年自身の生きる力に賭けるしかないのだ。 「生きろ」 呟くように声をかけて、アーチャーは街を目指す。 そこに何が待ち受けているのか、神ならぬ身には知る由もない。 【F-4 平原/一日目/深夜】 【アーチャー@Fate/stay night】 【状態】健康 魔力消費(小) 【装備】赤の聖骸布 【道具】支給品 剣(詳細不明) ランダムアイテム(個数内容ともに不明) 【思考】基本:犠牲を減らす為に最適な行動を取る。 1:ダイを安全な場所まで運ぶ 【備考】受肉した肉体なので、物理攻撃の無効化・霊体化などは出来ません。 【ダイ@DRAGON QUEST-ダイの大冒険-】 【状態】気絶 疲労(小) 左腕喪失(応急処置済み) 【装備】ブレイブブレイド@ファイナルファンタジーⅤ 【道具】支給品 ランダムアイテム(個数内容ともに不明) 【思考】基本:元の世界へと戻り、大魔王を倒す。 1:この戦いを止める 【備考】ブレイブブレイド@ファイナルファンタジーⅤは持ち主が逃げるたびに攻撃力が落ちていきます。 BACK NEXT 002 最後の悪あがき/愛情か友情か憎しみか/騎士の誇りを胸に/とある魔眼の殺人鬼 投下順 004 漂う匂いを追いかけて 002 最後の悪あがき/愛情か友情か憎しみか/騎士の誇りを胸に/とある魔眼の殺人鬼 時系列順 004 漂う匂いを追いかけて BACK 登場キャラ NEXT GAME START ダイ 030 考察(人それを深読みと言う) GAME START アーチャー GAME START セイバー 027 彼女の理由
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去年2006年8月22日に父親が入院して、そのまま一度も家に帰る事無く 他界してしまった。年寄りネタでいま売れている綾小路なんとかって タレントが「人の死亡率は100%です」と言っていたのが、妙に心に 残っている。 お医者さんに疑いを持って、うらむ気持ちがあったが、お父さんの寿命は 運命だし、なにか入院中に悪い偶然が重なって様態が悪化したとしても お父さん自身が引き寄せた事なんだと思うようにした。 入院する際に、すでに体重が落ちてやせ細っていた。 入院後一週間で誤飲のため、自力での飲食は禁止された。 アルコール依存症の離脱症状を防ぐ為の、一種の麻痺剤により意識が朦朧と してしまった父。物を飲み込む力が弱くなって当然だ。 8月26日頃だろうか。危篤の様態説明がドクターからあったが、ドクターは 医療ミスを誤魔化す為か、肺癌なのですでに助からない状態だと。 延命措置は母と決めてしないことにした。 あの頃の自分はドクターを前にして非力を実感していた。 なにか、物言いをすれば、病院から出されてしまう気がしていた。 検査をした病院から、入院施設のある病院が見つかるまで、長い時間が かかった。 そんな中、引き受けてくれた病院だった。 お父さんは生きてきて、どんな事に感動し、喜び、何を大切にして きたのだろう。 最後の一週間を思うとつらい。 栄養状態は保ち、貧血やわらいだ。 肺の水は1・5ℓ抜けて、日に日に痩せて来ていたものの、呼吸は酸素5ℓで 安定していた。 お父さんは、私が病院から一度出て、また戻って来ると「お帰り」と 言った。水は飲むなといわれていたが、自力で痰を出す為に水が欲しいと 言った。私は隠し隠し水をあげた。お父さんは「秘密の水」と呼んだ。 その名前が楽しかった。 入院中も冗談を絶やさなかった。 四ヶ月間はあっという間だった。もしかして、痰の苦しみをまだ受け入れて 取り続けていたなら、今日今も命があったかもしれない。 口の中は乾燥し、舌は痰で固まり、ぱりぱりの状態だった。 体は骨に皮がかかっているだけになり、そんな体に39度近い熱が出続ける。 抗生物質も延命措置になるため、途中から点滴はしなくなった。 お父さんの体は、経管食と酸素で自力で体の均衡を保った。 私は第九練習を優先させたが、それはそれでよかったと思う。 お父さんに12月10日が本番だからね。と言い聞かせた。お父さんは、 指を折ってなにかを数えることをしていた。もしかして、第九演奏までは 長生きしようと思ったのかもしれない。 この間、ふっと神様が「もうお父さんの事に悩まなくていいんだよ」と いう意味で、お父さんの死が来たような気がした。その時は晴れやかな 気分に一瞬なった。 今日は午前中気分がさえなく、もやもやが続き、なにも手に付かなかった。 洋服を片したら少し落ち着いた。こうやってお父さんの事も 亡くなってから文章に落ち着いてしなかった。 書くことによって気分が落ち着いて来るものだ。 身近な人の死ってなんなんだろう。みな、誰もが経験するのだが。。。
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ロイヤルパラディン(白竜の騎士 ペンドラゴン軸) 白竜の騎士 ペンドラゴンの効果を最大限に活かすことを目的としたデッキ。 何度もスペリオルライドを繰り返してパワーアップするという、浪漫溢れる戦術をとる。 ロイヤルパラディン(白竜の騎士 ペンドラゴン軸) 主なカードキーカード サポートカード トリガー構成 サンプルレシピ再ライド型 デッキ圧縮型 戦術 このデッキの弱点 コメント 外部リンク 主なカード +... キーカード 《白竜の騎士 ペンドラゴン》 このデッキのメインヴァンガード。。 リミットブレイクによってデッキの上から5枚見てその中のグレード3に再ライドできる効果とライドしたターンパワー+5000の効果を持つ。 1つ目の効果と2つ目の効果はかみ合ってはいるが、確実性はないという厳しい効果だがその分だけ扱いやすい効果である。 4枚投入して少しでも再ライドの確率を増やすといいだろう。 サポートカード グレード3 《ソウルセイバー・ドラゴン》 ソウルブラスト5でリアガード3体のパワーを+5000する効果とヴァンガードにアタックした時にパワーが+3000される効果を持つ。 最終的には白竜の騎士 ペンドラゴンの効果でこちらに再ライドすると無駄がないが、ライドが早すぎると若干厳しくなる。 再ライドを繰り返すデッキなのでソウルも溜まっていればベストである。 《エクスカルペイト・ザ・ブラスター》 数多くの強力効果を抱える、再ライド前提のグレード3ユニット。 ブラスター・ブレードがソウルになければアタックできず、リアガードにコールもできない代わりに、アタック時にソウルを消費して超高パワーを得る効果とカウンターブラスト3で相手のリアガード全てに攻撃するという効果を持つ。 安定した運用は望めないが浪漫溢れる豪快なカードなので、採用してみるのも面白いだろう。 《爆斧の騎士 ゴルヌマン》 グレード3にライドしたターンの間、パワー+10000される。 効果の都合上再ライドは必須だが、このデッキは再ライドそのものがコンセプトなので発動は容易。 リアガード時の効果なので、このカードにライドしてしまうとバニラ同然なので採用枚数には注意。 《爆炎の剣士 バロミデス》 他のグレード3ユニットがいればパワー13000でアタックできるユニット。 爆斧の騎士 ゴルヌマンよりはマシとはいえ、ライドすると大幅に損をすることに変わりはない。 《騎士王 アルフレッド》 カウンターブラスト3でデッキからグレード2以下のユニットをスペリオルコールできる。 デッキ圧縮の側面で白竜の騎士 ペンドラゴンとのシナジーが見込める。 万が一ライドしてしまってもリアガードの数×2000のパワー上昇効果で十分に戦える。 グレード2 《決意の騎士 ラモラック》 《沈黙の騎士 ギャラティン》 グレード2のバニラ。 安定して高パワーを出せるユニット多めに採用しておきたい。 《ブラスター・ブレード》 エクスカルペイト・ザ・ブラスターを採用するなら合わせて採用しておきたいカード。 とはいえ、リアガードを退却させる効果は使い勝手が良く、コストも競合しないので普通に採用しても扱えるカード。 《ハイドッグブリーダー アカネ》 登場時、コストを払ってロイヤルパラディンのハイビーストをスペリオルコールできる。 フィールドを埋められるためソウルセイバー・ドラゴンとの相性は抜群。 デッキからぽーんがるをサーチできるため非常に便利な1枚。 ただ、パワーが低いのが難点。 《獣騎士 ガルモール》 登場時に手札を1枚捨てて、すのうがるをデッキからスペリオルコールできる。 アドバンテージにはならないがデッキ圧縮はできるため相性は良い。 グレード1 《小さな賢者 マロン》 グレード1のバニラ。 このカードにライドできれば、1ターン目からダメージを抑えられる。 また、ソウルセイバー・ドラゴンや爆炎の剣士 バロミデスをブーストしてパワー21000にしたりとブースト要員としても優秀。 《湖の巫女 リアン》 自身をレストして手札交換を行える。 よりよいパワーラインを作るために手札を整える補助になる。 このカード自身もパワー7000と高めなので使い勝手は良好。 《閃光の盾 イゾルデ》 ロイヤルパラディンの守護者。 手札2枚でどんな攻撃も防げるのは単純に強力。 守備の要になるので多めに採用しておきたい。 《すのうがる》 ハイドッグブリーダー アカネや獣騎士 ガルモールでのデッキ圧縮を狙う際にコールする対象。 上手く並べられればブーストのパワーも上げられるため比較的使いやすい部類。 グレード0 《ういんがる・ぶれいぶ》 このデッキのファーストヴァンガード候補。 エクスカルペイト・ザ・ブラスターを使うのであれば半ば必須となる。 《くらうでぃあ》 このデッキのファーストヴァンガード候補。 ソウルに置くことでユニット1体のパワーを+3000できる。 条件なしでソウルに戻れるためソウルセイバー・ドラゴンを使う際は役に立つ。 《まぁるがる》 ソウルに置くことで、ユニット1体のパワーを+3000できるドロートリガー。 ソウルの枚数の調整、パワーラインの調整と汎用性が高い。 トリガー構成 クリティカルトリガー ヴァンガードのパワーは基本的に高いのでクリティカルトリガーとは好相性。 スタンドトリガー ソウルセイバー・ドラゴンの効果が確実に使えるとは言えないためスタンドトリガーは無駄になりやすい。 ドロートリガー ラインをしっかりと構築するためにドローソースは欲しい。 まぁるがるを優先的に採用しておきたい。 ヒールトリガー ぽーんがるでソウルセイバー・ドラゴンをサーチしてから1ターンは耐えなければならない。 ヒールトリガーの存在に助けられることもあるかもしれないので採用しておいて損はないだろう。 サンプルレシピ 再ライド型 G ユニット 枚数 備考 0 ういんがる・ぶれいぶ 1 FV アラバスター・オウル 4 まぁるがる 4 静かなる賢者 シャロン 4 世界樹の巫女 エレイン 4 1 小さな賢者 マロン 4 ぽーんがる 4 閃光の盾 イゾルデ 3 導きの賢者 ゼノン 4 2 決意の騎士 ラモラック 4 ブラスター・ブレード 3 ハイドッグブリーダー アカネ 3 3 ソウルセイバー・ドラゴン 4 白竜の騎士 ペンドラゴン 4 デッキ圧縮型 G ユニット 枚数 備考 0 くらうでぃあ 1 FV アラバスター・オウル 4 まぁるがる 4 静かなる賢者 シャロン 4 世界樹の巫女 エレイン 4 1 小さな賢者 マロン 4 ぽーんがる 3 閃光の盾 イゾルデ 3 すのうがる 4 2 決意の騎士 ラモラック 4 獣騎士 ガルモール 3 ハイドッグブリーダー アカネ 3 3 ソウルセイバー・ドラゴン 3 爆斧の騎士 ゴルヌマン 2 白竜の騎士 ペンドラゴン 4 戦術 白竜の騎士 ペンドラゴンでスペリオルライドを繰り返して高パワーを保ち続けるのが理想的な展開。 尚且つ、最終ターンにソウルセイバー・ドラゴンにライドできればいいのだが、そこまで上手く事は運ばない。 そこで、不安定な効果をどう操るかが重要な課題となる。 このデッキの弱点 基本的に運任せなデッキなので、スペリオルライドに失敗し続ければただのパワーの低いデッキになってしまう。 そうなれば対策されなくてもピンチに陥るだろう。 基本的に再ライドを防ぐ手段はないので弱点と言える物は不運以外には大してない。 が、ソウルセイバー・ドラゴンにライドした時にリアガードがいないと勝負を決せないので除去は苦手と言える。 コメント デッキの編集議論に。雑談をする場合などは共有掲示板をご利用ください。 ↑ブラスターブレードへのライドを補助するカードが全然ないから邪魔になることが多そう -- 2012-12-01 10 20 08 雑ですねSSD狙うなら移動しないfv ブレイブは出したあとブラブレブーストしないとscできないよね -- 2013-02-09 23 04 51 アカネとブラブレは枚数考えないとコストが厳しい -- 2013-02-09 23 06 51 ゴルヌマン入れたら強くね? -- 2013-02-19 23 48 56 入れてもSSDとペンドラゴン減らすしかないよ -- 2013-02-24 23 40 48 まぁこの構築ならばソウルセイバー1枚抜いて、ゴルヌマン二枚入れてもいいと思う。G3が多めでも早々問題は出ないハズ。 -- 2013-03-03 12 26 04 自分のペンドラちょっと改書いてみた。ペンドラゴンのLBを現実的にするため圧縮ギミックを強化したタイプになるのかな?すのうがるギミックのため、G1少なめG3割増にしてる。 -- 2013-03-03 12 37 39 くらうでぃあをぷりむがる、ごるぬまんをアルフレッドにしたのが私 -- 2013-03-03 12 38 15 大会で使ったけどブラブレ3 アカネ3 バニラ4で回りました -- 2013-07-14 19 56 50 ゼノンよりといぷがる -- 2013-07-16 21 52 24 コメント すべてのコメントを見る 外部リンク カードファイト!! ヴァンガード Wiki カードファイト!! ヴァンガード 共有掲示板
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竜騎士団の入団式。 この年の式はバロンの歴史に刻まれる一日となった。 若き見習い騎士達はひとりずつのその名を呼ばれ、彼らの所属を申し伝えられる。名を呼ばれた 青年達は次々と壇上に上がり、騎士勲章を受け取ると、まだ幼さの残る顔を誇らしげに輝かせて、 各々の隊の列に散っていった。 ところが、カインの名だけが呼ばれない。 そして、 「続いて騎士団長任命の式典を行う」 途端に会場内の騎士達が一斉に立ち上がった。どうやら事情を聞いていたらしい新人騎士も すぐに立ち上がり、何も知らない者だけが慌ててそれに習った。式典進行の騎士は、再び声を 張り上げる。 「竜騎士カイン=ハイウィンド、前へ!!」 驚きながらも前に進み出るカインの目に、壇上で待つ副長の姿が映った。そうして壇に上がった カインが礼をしようとした時、それを遮るように副長は深く跪いた。 「副長……! これは……!?」 「お待ちしておりました、団長」 驚くカインに、副長は優しく事実を告げる。 「団長? まさか…!?」 「そうです。我々はあの日から、ずっと貴方をお待ちしていたのです。 ………長い間でした。これでようやく肩の荷が降りた思いです」 「お待ちください! そんなっ、私はそのような器では!」 「いいえ、貴方は長として必要な資質を全て備えられている。それでも足りぬと言うのなら、 どうか我々に貴方をお支えさせていただきたい」 「ですが……副長…」 「さあ、この槍をお返ししましょう。これは貴方が持つべきものです」 副長は一本の槍を差し出す。忘れるはずもない、幼い日の彼自身が見つけ出した槍だ。 彼の手はあの時よりもずっと大きくなったのに、槍はなおいっそう長く重々しく感じられた。
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一つは言わずと知れた飛空艇団、通称「赤い翼」だ。空を覆い尽くす鋼鉄の船団から落とされる 爆撃はいかなる堅固な城塞もたちどころに粉砕し、暗黒騎士セシルが率いる精鋭騎士団は無敵を誇る。 そしてもう一つが、竜騎士団である。 彼ら竜騎士は、鍛え抜かれた鋭い槍技、そして見上げるような城壁も一飛びに超える驚異的な 脚力を以て戦うが、もうひとつ、飛空艇に勝るともそうは劣らない強力な武器を持っている。 それが彼らを竜騎士と呼ばしめる由縁、空を馳せる王者、飛竜である。彼らは竜と共に戦うのだ。 実はバロンの祖が生き残れたのも、この飛竜と言う生物のおかげだ。少数民族であったバロンが この地の征服者になることができたのも、彼らの助けがあってこそであった。 古の時から変わらず竜と共に生き、死んでゆく誇り高き竜騎士達。そしてその頂点に立つ男こそ 他でもないセシルの親友、カイン=ハイウィンドである。 ところで、「カイン=ハイウィンド」という名は彼の本名ではない。 ハイウィンドとは、空を知り、風を知り、そして竜を知る者の証。歴代の竜騎士団団長にのみ 受け継がれてゆく、偉大なる称号なのだ。 歴代のハイウィンド達は皆その名に恥じぬ素晴らしい騎士で、よく空を知り、よく風にその身を 乗せて、またよく竜を愛した。そして先代のハイウィンド───つまりカインの父親も、もちろん 例外ではなかった。 彼は長い歴史の中でも抜きん出た英雄と讃えられるほどの人物で、その実力はもちろんのこと、 誰からも慕われる素晴らしい指揮官だった。温厚で仁愛に満ちた人格はいつも周囲を落ち着かせ、 朗らかな顔に染め、それでいてひとたび槍を振るえば、その勢いたるやさながら鬼神のごとき 凄まじいものだというのだから、部下達はいっそう敬服を深めるばかりであった。 だが世に英雄と呼ばれる人間の多くがそうであるように、彼にも幸福ならざる結末が用意されて いた。あるとき治安維持のため魔物の討伐の任に赴いた先で、彼は小さなカインを遺したまま、 戦死してしまったのだ。まだ齢三十にも満たない若さである。誰にとっても、早すぎる死だった。 人間の価値はその人物の葬儀を見れば判ると言う。王も参列した厳かな葬儀では、同列していた 大勢の騎士達が咽び泣いた。彼らの涙の一雫ずつに、団長の高潔な人柄が窺い知れたことだろう。
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《輝竜の騎士サーヘラ》 (きりゅうのきし サーヘラ) 基本情報 ② 輝竜の騎士サーヘラ 火属性/ゴールド 基礎パワー:8000(Lv1) インヴォークスキル・(なし) エヴォークスキル・ジャッジ:火属性の味方すべてに+x。(xはお互いの空きエリアの数×2000) 同一スキルカード:《星見 純那》 特徴 竜の紋章が描かれた大盾を構える女剣士。 《星見 純那》をモチーフとする同一スキルカード。 その他 ▶︎フレーバーテキスト 我が契約者よ。私の盾は、あなたの信念。あなたが諦めない限り、どれだけ傷つこうとも、私の盾は砕けず、私もまた倒れません。信じてください、あなたの勝利を! ▶︎イラスト:あおじ 【→カード一覧へ戻る】 【→トップページへ戻る】
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バロン城の地下深く、歴代の名将達を弔う墓室。そこに団長と副長の墓碑がある。 団長の墓前には、たゆまぬ敬意と栄誉を誓って、そう記されたカインの槍が捧げられている。 そして隣の副長の墓には、勇猛な竜騎士団団長ハイウィンドの名が刻まれた偉大な槍が手向け られている。この者の不屈の騎士道を称えて、と。 そしてカインの手には──── 「俺には竜騎士が性に合っている。いつも父を感じられる気がするからな」 終
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登録日:2019/08/17 Sat 23 51 04 更新日:2024/04/01 Mon 15 22 48NEW! 所要時間:約 14 分で読めます ▽タグ一覧 1987年 どこでもホール アニメ アニメ映画 ギガゾンビの逆襲 シンエイ動画 ドラえもん ドラえもん のび太と竜の騎士 ノゼロ-ゼ バンホー ポップ地下室 ラジコン 劇場版 化石 友達だから 名作 地下 地底 地底人 大山版ドラえもん長編映画リンク 大長編 川 彗星 恐竜 恐竜人間 日光ゴケ 映画 映画ドラえもん 東宝 柿 洞窟 白亜紀 竜の騎士 聖域 芝山努 藤子・F・不二雄 藤子不二雄 行方不明 進化論 遠征 隕石 風雲ドラえもん城 騎士 骨川スネ夫 謎の騎士 新登場!! 夢とスリルがいっぱいの 地底大冒険がはじまる!! 監督:芝山努 脚本:藤子・F・不二雄(「藤子不二雄」名義) 主題歌:大山のぶ代・森の木児童合唱団「友達だから」 『ドラえもん のび太と竜の騎士』とは、『映画ドラえもんシリーズ』の第8作目及び『大長編ドラえもんシリーズ』第8作目のタイトルである。 1987年3月14日公開で上映時間は90分。 同時上映は『プロゴルファー猿 甲賀秘境!影の忍法ゴルファー参上!』と『オバケのQ太郎 進め!1/100大作戦』の2本。 ここでは原作漫画版を中心に解説する。 ●目次 【概要】 【あらすじ】 【登場キャラクター】【メインキャラクター】 【ゲストキャラクター】 【用語】 【登場したひみつ道具】 【余談】【後日談】 【概要】 大長編シリーズ2作目となる恐竜をテーマにした作品。 舞台を地底にする事で『のび太の恐竜』との差別化がなされている。 本作には地底人として、恐竜人ディノサウロイドをモチーフとした人種が登場している。 地底国を舞台にした作品には本作以外に『異説クラブメンバーズバッジ』や『のび太の地底国』があるが、 これらの国はのび太達が作ったのに対し、本作の地底国は元々地底にあった大空洞に恐竜人が築いた国家という設定になっている。 本作は「なにかかっこいいタイトルがいい」という理由で『のび太と竜の騎士』として連載が開始されたが、 連載中盤まで竜の騎士が敵か味方か定めておらず、結末も決めていなかったという。 とはいえ、さすがに前作と前々作の失敗で懲りたのか、本作では全体的にインフレは抑え気味になっている。彗星?あれは自然現象だし…… また、最終的に竜の騎士こと恐竜人は明確な敵ではなくなったので、本作は悪役が登場しない初の作品となった。あえて挙げるなら、ドラえもん達を食べようとしたナンジャ族あたりが悪役に該当するかもしれない。 書籍によっては彗星が悪役扱いになっている事も。 『のび太の大魔境』の後日談でもあり、ドラえもんが「衛星写真でアフリカを調べたことがあったっけな」と当時を振り返る場面がある。 【あらすじ】 ある秋の日。 恐竜が今でも地球上のどこかで生きていると信じているのび太をスネ夫は正論で言いくるめ、ジャイアンと一緒にのび太を笑いものにする。 すぐにのび太は恐竜が生存している事を証明しようとするが、ドラえもんの道具であっさり否定され、つまんないと落胆した。 だがその直後、ラジコン飛行機を多奈川へ落としたスネ夫は、川から首長竜らしき巨大生物が現れるのを目撃。 さらにその夜、庭で巨大生物が柿を食べている様子を目撃し、見間違いだと自分に言い聞かせノイローゼとなってしまった。 一方のび太はドラえもんの道具「どこでもホール」で0点の答案を隠す空洞を探すが、その過程で地底の大空洞を発見する。 その翌日、皆で大空洞を使おうという事となり、それぞれ秘密の遊び場作りに没頭した。 その時にスネ夫は大空洞の奥で恐竜の群れを目撃するが、皆に話しても信じてもらえなかった。 翌日。スネ夫は恐竜の正体を突き止めるために、ビデオカメラを持って大空洞の奥に進んでいく。 だがその先で、先日なくしたはずのラジコン飛行機が飛んでいるのを見つけ、驚いて走っているうちに迷子になってしまう。 その頃、どこでもホールが壊れてしまう事態が発生。 その後でスネ夫が大空洞に取り残されている事に気づいたドラえもん達は、多奈川の川底に大空洞への入り口がある事を調べ、 スネ夫を助けるためにその奥に進んでいった。 その先で見たものは、広大なジャングルの中で恐竜が闊歩しているという驚きの光景であった。 地底世界を調べていたドラえもん達は、途中でナンジャ族に捕まってしまう。 そのままナンジャ族の食料にされかけるが、恐竜に乗って現れた騎士によって助け出された。 バンホーと名乗った竜騎士はドラえもん達にスネ夫を保護していると言い、彼らを首都エンリルまで案内する。 その後ドラえもん達はエンリルでスネ夫と再会し、地上に帰る手続きが済むまでの間、地底世界を見物する事にした。 だが偶然の事故で謎の施設に迷い込んだのび太は、そこで恐竜人が何やら不穏な計画を立てているらしいことを知ってしまう。 それを知ったドラえもん達はすぐに逃走を図るが失敗。「大遠征」が終わるまで、施設で建造されていた巨大船の一室に閉じ込められる事となった。 後に巨大船はタイムマシンであった事が判明。 船が白亜紀にタイムスリップした事に気づいたドラえもん達は、恐竜人の目的が歴史改変による恐竜の絶滅の阻止であり、 哺乳類の殲滅によってその目的を果たそうとしているのではないかという推測を立てる。。 何とか計画を阻止するため、ドラえもん達はひみつ道具で脱出して彼らと対立する事に決めるが… 【登場キャラクター】 【メインキャラクター】 ドラえもん ご存知22世紀のネコ型ロボット。 のび太が0点の答案を隠そうとした時にどこでもホールを使う事を思いつく。 スネ夫が行方不明となった後、ビデオカメラの映像から多奈川に大空洞に繋がる入り口があると考え、のび太達と一緒にそこから大空洞へ突入した。 地底人にはロボットではなく変な生き物として認識される。 ネタバレ 実は聖域を作った張本人。 ポップ地下室で津波を回避しようとした際、大きさを調節してる暇がなかったので、北海道ほどの大きさがある地下室を作り出してしまう。 その後はそこに恐竜達を出来るだけ避難させるが、それによって祖先が救われたので祭司長から「神のお使いに違いない」と崇められる事となった。 野比のび太 ご存知怠け者のメガネ少年。 今でも恐竜が地球上のどこかで生きていると信じていたが、○×うらないで呆気なく否定されたので、今回はすんなり諦めた。 0点の答案が溜まっていたので、どこでもホールを使って隠し場所を確保。翌日には仲間達と一緒にそこに秘密の遊び場を作った。 謎の施設に迷い込んだ時に祭司長達の会話を聞き、彼らが地上世界を取り戻そうとしていると知り戦慄していた。 源静香 ご存知風呂好きヒロイン。 今回の出番は控えめ。 白亜紀に着いた際、段々と大きくなっていく彗星を誰よりも気にしていた。 ジャイアン ご存知頼りになるガキ大将。 毎日母ちゃんに「勉強しろ」「店番しろ」とうるさく言われているので相当参っているらしい。 恐竜人と対立する事になると、「やってやろうじゃん!!」と殺気に満ちた表情になっていた。 映画版では「ノイローゼ」を「ノゼローゼ」と間違えて連呼していた。また「センセーショナル」を「センセンセー」と間違える場面も。 骨川スネ夫 ご存知イヤミなお坊ちゃまで、中盤までの主人公。 冒頭で恐竜の生存を否定するも、多奈川や自宅の庭で立て続けに恐竜らしき巨大生物を目撃し、精神的に参ってしまう。 さらにその翌日、大空洞の奥で恐竜の大群を目撃し、錯乱状態でそれをドラえもん達に話すも誰にも信じてもらえなかった。 翌日はビデオカメラで証拠映像を撮ろうとするも、多奈川でなくしたはずのラジコン飛行機が飛んでいるのを見て、ビックリして逃げたせいで迷子になってしまう。 その後は地底湖に落下してしまうが、その場にいたバンホーに保護された。 エンリルでドラえもん達と涙の再会を果たすと、さりげなく「近いうちにロールスロイスを買う予定だから」と自慢する等、いつものスネ夫に戻っていた。 白亜紀にタイムスリップすると、地底人達の目的が哺乳類絶滅と考える。 出木杉英才 電話でスネ夫から相談を受ると、自室に置かれた固定電話にて、「考えすぎだよ」「怖い怖いと思っていると、干し物のシーツがお化けに見えるとか、よくある事だよ」等と言って彼を安心させていた。 映画版では姿を見せない。 のび太のママ 最近のび太が0点の答案を見せないため、機嫌のいい日が続いている。だがその一方で、0点の答案を隠しているのではと疑っている。 のび太が嘘をついて遊びまわっている事に気づくと、説教した後で当分の間学校以外の外出禁止を命じた。 ジャイアンの母ちゃん のび太のママの話からジャイアンが嘘をついて遊びに行った事を知り、「あのガキ!」と怒りに震えていた。 スネ夫のママ スネ夫がノイローゼ気味だと知ると、「もっと他の子みたいに無神経になったほうがいい」とパパに話しながらスネ夫を慰める。 その後でスネ夫から「のび太の家で2泊3日の勉強合宿をする」と聞き、少し心配したもののドラえもんが一緒との話を信じ、安心して送り出していた。 スネ夫のパパ スネ夫がノイローゼ気味だと言い出すと、「男の子はもっとたくましくならないといかん」と叱る。 映画版には未登場。 先生 答案を返す場面で少しだけ登場する。 映画版には未登場。 安雄とはる夫 空き地でどこでもホールを見つけると転がして遊んでいたが、それが車に跳ね飛ばされて神成さんの家の窓に突っ込むと、見つかる前にすぐに逃げていた。 映画版では彼らとは別の子供達がどこでもホールで遊んでいた。 神成さん 空き地でどこでもホールを見つけると、それをゴミと勘違いしてゴミ捨て場に捨てに行く。 その後、飛んできたどこでもホールによって窓ガラスが割れると遂に激怒。 どこかから持ってきた大きなハンマーでどこでもホールを叩き潰した。 映画版には未登場。 【ゲストキャラクター】 バンホー CV:堀秀行 竜騎隊士の1人で原始動物保護区の監察官。職務中は兜を被っている事がほとんどである。 勇敢で心優しい好青年で、ドラえもん達にも友好的に接する。 大学で電子工学を学んでおり、初めて見たスネ夫のラジコンを辺境監視用に改造している。 戦闘力も高く、ナンジャ族に奇襲されても難なくかわし、あっという間に追い払っていた。 近々「大遠征」に参加するらしく、日々そのための演習に励んでいる。 地底湖に落ちたスネ夫を保護し、エンリルまで連れて行く。その後はナンジャ族に捕まっていたドラえもん達を助け、エンリルでスネ夫に会わせる事を約束し案内した。 脱走したドラえもん達を保護すると「信頼を裏切るのがどんなに大きな罪か分かっているのか」と怒りを露わにするが、 彼らの気持ちも理解していたので、軍団長に彼らの身柄を任せてもらうよう直訴していた。 その後でドラえもん達と対立する事になると、全力で彼らと戦う事に決めるが… ロー CV:神代智恵 バンホーの妹。 ドラえもん達にエンリルを案内する。 歴史博物館では、地底世界の事と6500万年前に発生した「大災害」について教えた。 ドラえもん達の話を聞き、地上世界に憧れるようになる。 映画版では、のび太がそのかわいさにメロメロになっており、静香がそんなのび太に少し怒っていた。なお、今時の創作と違い「恐竜人は女性だけ地上人にそっくり」なんて都合のいい設定はないため、ぶっちゃけクリーチャー顔である。可愛いといえば言えなくもないが… 法王 CV:巖金四郎 恐竜人の長。 神に仕えている一番偉い人で、普段は法王庁にいる。 祭司長 CV:大塚周夫 法王に仕えており、「大遠征」計画の実行責任者。 哺乳類(人類)が支配している地上世界を恐竜人の手に取り戻す事を夢見ている。 軍団長 CV:田中信夫 竜の騎士団の団長。 他の恐竜人と比べて地上人への警戒心が強い。 「大遠征」計画の指揮官であり、大災害の前夜には騎士団の前で演説を行っていた。 ドラえもん達が脱走すると、彼らが恐竜を絶滅させたのではないかと考える。 【用語】 地底世界 地下100キロメートルほどの位置に存在する大地底空間で、バンホー達恐竜人が住んでいる。 恐竜人は大空洞の事を「大陸」と呼んでおり、地殻の中を次元転換船で行き来している。 ちなみに首都のエンリルはアメリカ大陸の地底に存在する。 地下空洞なので太陽は存在せず、本来は真っ暗なはずであるが、22世紀のバイオテクノロジーが生み出したはずの日光ゴケが岩脈に自生しており、 これが24時間ごとにしぼむ事によって昼夜が存在している。 だが季節が存在せず、雨や雪も降らない。 街の外れは原生林となっており、恐竜が昔のままの姿で生息している。 たまに恐竜が地上に迷い込む事もあるようで、バンホーはそれを防ぐための監視官の役職についている。 地上人が地底に迷い込んだ時には、徹底的に調査をした後で記憶を消してから地上に戻すようにしている。 中世風の文化を持っているが科学力は地上世界より優れており、前述の次元転換船の他にも巨大なタイムマシンも完成させており、 リニアモーターカーも実用化されている。 地底なので大気を汚してしまう排気ガスを出すようなエンジンは使っておらず、街中ではオルニトミムスに乗るか竜が牽引する「竜車」が利用されている。 恐竜人 地底世界に住んでいる種族。 6500年前に大災害が発生した時、一部の恐竜が地下に逃げて難を逃れ、そこに住み着く。 その中のトゥロオドン(*1)は飛びぬけて大きな脳を持っていたので、それがやがて際立った進化を辿り恐竜人となった。 一部の未開の原住民を除いて、神への信仰心が強い者が多く、高い宗教性と道徳性・技術力を持った種族。 迷い込んだ地上人に対しても、それなりに警戒心は強いものの殺さずに地上へを送り返すなど基本的には穏健である。 バンホーらも、地底世界の安全と秘密保全のための厳しい掟の存在を示唆しつつ、 ドラえもんらが危機に落ちれば見捨てずに助け、約束通り地上に送り届けてくれたりと、地上人に親身に接している。 ナンジャ族 原生林や渓谷等に住み着いている野蛮な部族。 頑固に文明を拒否しており、昔ながらの血なまぐさい恐竜狩りを今でも行っている。 姿が河童に似ており、映画版では河童の正体だと推測されていた。 ドラえもん達を捕まえると食べようとするが、バンホーに阻止されていた。 バンホー達とは違った言語を使っているが、『ギガゾンビの逆襲』ではカタカナだが普通に会話をしている。 次元転換船 恐竜人が大陸間を移動するのに利用している船。 これの発明によって未知の大陸が次々と発見され、恐竜人の社会は大きな発展を遂げる事となる。 現在はタイムスリップが出来る次元転換船の開発が進行中。物語終盤で完成し、6500万年前の大災害の前日にタイムスリップした。 6500万年前の大災害 地上の生物を殆ど根絶やしにした恐るべき災害の事。 自然現象説、宇宙からの侵略者説などがあるが、未だに何が原因だったかは分かっていない。 これがなければ現在は恐竜人が地上で栄えていたとされており、現在はそれを突き止めるための大計画が進行中らしい。 前述のタイムスリップ可能な次元転換船が開発されたのは大災害の原因を突き止めるためで、「大遠征」の目的は恐竜の絶滅を阻止する事であった。 ネタバレ 後に恐竜絶滅の原因は、彗星落下によるものと判明。 ドラえもんの説明でどうやっても抗えない運命だと知った恐竜人は悲嘆と共に涙した。 資料によっては、この巨大彗星をこの作品における悪役として紹介しているものもある。 ちなみに、スネ夫は恐竜人たちの目的を「哺乳類の絶滅による地上奪還」と推測していたが、 上記の通り恐竜人たちの目的はあくまで「大災害の原因を探り阻止すること」であったため、結果的にこの仮説は誤りだった。 そもそも恐竜が滅んだ原因は哺乳類のせいではないし、哺乳類が地上に栄えたのも「大災害から奇跡的に逃れられた」という偶然に過ぎない。 しずかも「そんなことをして本当に絶滅が防げるのか」と疑問に思っていた。 とはいえ、恐竜人からすれば「自分たちが手にするはずだった地上を我が物にしている存在」という認識は当然持っていただろう。 (捕縛したドラえもんたちの身柄を預かったバンホーに対し騎士団長が「彼らはある意味で我らの敵でもある」と発言していたことにもその点は表れている) 人類であるのび太らからすれば仮に恐竜人たちが災害を食い止めたとしたら、哺乳類の進化の道筋が絶たれ、人類が誕生しなくなってしまう。 こうした点から、どのみち対立は避けられないことではあった。 聖域 地底世界の片隅にある小さな空洞。 地質学者の測定によると大災害のあった時に突如出来た空間であり、北海道ほどの大きさがある。 だがなぜか真四角の形になっており、なぜこのような形となったのかは現在も不明である。 大災害の際に一部の恐竜がここに逃げ込み、その後トゥロオドンが恐竜人へと進化していった。 ネタバレ 後にこの聖域は、ドラえもんが津波の避難のために作った巨大な地下室と判明する。 【登場したひみつ道具】 ○×うらない どんな質問にも○か×かで答えてくれる。 結果は100パーセント信用出来、結果に文句を言うと×が怒って飛んでくる。 ネタバレ 冒頭で「今現在、この地球上に恐竜は生き残っているか?」と質問した際には「×」と答え、のび太を落胆させた。 実際は「聖域」で多くが生き残っていたわけだが、 これはドラえもんが「地球上」と訊いたために、「地下」の恐竜が対象とされなかったため。 どこでもホール 地面の中にひとりでに出来た空洞を探す道具。 空洞と繋がった後は、ダイヤルさえ覚えておけば取り除いても大丈夫で、部屋の中からでも空洞に行く事が出来る。 原作では窓を割られカンカンになった神成さんがハンマーで壊していたが、映画版ではおもちゃにしていた子供たちによって車道に飛び出した際にトラックにひき潰された。 日光ゴケ(映画版:ピッカリゴケ) 太陽光線と全く同じ光を出す苔。吹き付けるとひとりでにどんどん増えていき、洞穴全体を照らすようになる。24時間周期でしぼんで光らなくなってはまた光りだすというサイクルを繰り返す。 22世紀の科学技術が生み出した植物だが、なぜか恐竜人の大空洞に自生していた。 地底大陸と郷里人に成り立ちに纏わる密かな伏線となっている。 岩細工セット コテとヘラを使うと岩が粘土細工のように柔らかくなり、好きな部屋を作れるようになる。 インスタントルーム お湯付 映画版で岩細工セットの代わりに登場。 小さな粒にお湯をかけると、数秒で部屋があっという間に完成する。 粒の色によって完成する部屋が違う。 どこでも蛇口 壁にくっつけるだけで地下水脈を勝手に探して接続し水が出てくるようになる。天然のガスだまりに接続するガス管バージョンもある。 原作版に登場。 るす宅警報テレビ 家を留守にしていたり、嘘をついて外出していた事がばれると、ブザーで知らせてくれるテレビ。 夢風鈴 眠っている人を眠ったまま呼び出す風鈴。 深夜に使い、眠っていた静香とジャイアンを呼び寄せた。 テキオー灯 連載版のみ登場。 単行本では水中酸素アメに変更されているが、ドラえもんの「テキオー灯のせいじゃないぞ」の台詞はそのまま残されている。 水中酸素あめ(映画版:タント酸素あめ) 水を分解して酸素を取り出すあめ玉。 これを食べると水中でも空気中と同じように息ができるようになる。 ミニ探検隊 小さなテント型の道具で、中には目玉おやじのようなミニロボットが何体も入っている。 何か変わったものを発見するとブザーで教えてくれる。 タケコプター お馴染みの移動手段その1。 救いの手 恐竜に食べられそうになったのび太を助けるために取り出す。 だが助ける前にのび太が捕まってしまったので、これに掴まるとどうなるかは不明。 映画版には未登場。 ほんやくコンニャク 恐竜人の言葉を理解するのに使用する。 通りぬけフープ 巨大船から抜け出すのに使用する。映画版では珍しく赤色をしている。 こけおどし手投げ弾 投げるともの凄い音と光が出る爆弾。 だが脅かすための爆弾なので、バンホーにはすぐに見抜かれていた。 風雲ドラえもん城 バリアが完備されている日本風のお城。 その名の通り巨大な城型のひみつ道具であり、現時点でドラえもんがポケットから出すひみつ道具の中では最大級の大きさを誇っている。 また、壁面にはデカデカと「風雲ドラえもん城」と書かれており、のび太に「いくらなんでも目立ちすぎじゃない?」とツッコまれていた。 防御力に優れており、城全体にバリヤーを発生させることで砲撃程度ならば防ぐことが出来る。 名前の元ネタは当時放送されていたバラエティ番組の「痛快なりゆき番組 風雲!たけし城」から。 「たけし」という名前の人物が存在する点も共通している。 ネタバレ 恐竜人と対立する事になった際、ドラえもんが森の中に半分やけくそ気味で出した。 しかし直接乗り込まれるということには弱く、恐竜人たちの用意した攻城やぐらで万事休すの状況に陥ってしまう。 …が、乗り込まれる寸前に巨大彗星が衝突。 直後に発生した衝撃波で倒壊し、大津波に飲み込まれて消滅した。 ハッタリバズーカ みせかけミサイル(映画版:おどかしミサイル) みせかけ銃 どれも脅かすための武器で、大した戦力にはならなかった。 みせかけ銃は映画版に登場する。 天地逆転オイル これを撒くと天地が逆転し、空に向かって落ちていく事となる。 すぐに元に戻るので、そのまま空に落ちていく心配はない。 原作では抱えるほどの大きさのビンに入っていたが、映画版では片手で持てるほどの大きさになっている。 ポップ地下室 土に埋めて爆発させると一瞬で地下室が出来上がる。過去作にも何度か登場している。 ネタバレ 今回は津波から逃れるために使用する。 だが大きさを調節する暇がなかったので、北海道ほどの大きさの巨大な地下室が出来上がってしまった。 その後、この地下室に地下水の川と海水を引き、植物を移し変える。 そして地上の恐竜達をそこに避難させた。 この地下室が後に恐竜人達の聖域となった。 また、地下室全体を照らすために日光ゴケを使用しているので、後に地下室の一部が大空洞と繋がった際に、そこから大空洞全体に広がったものと思われる。 シミュレーションホログラム コンピュータの計算で算出したデータを立体的に見せてくれる機械。 恐竜人達に恐竜絶滅の真相を教えるために使用した。 桃太郎印のきびだんご どんな動物でも食べさせると言う事を聞くようになるだんご。 ネタバレ 絶滅の危機に瀕した恐竜達を地下室に避難させるために使用する。 【余談】 メインテーマ自体が「恐竜絶滅の原因に真っ正面から向き合う」という どうしても事前の予習が必要で、理屈に走らなければいけない題材だったため、 藤子F先生は何とか「理屈を突き詰めることで作られる面白さ」にこだわらず、 いつも以上に意識的に視覚面での見せ場を用意して、説明的にならない様にした。 今回は彗星による恐竜滅亡説を取り入れており、藤子F先生も本作の執筆に意欲を抱いていた。 だが、描き終えた後で彗星衝突説より隕石衝突説のほうが有力だったのではないかと思ったらしい。 【後日談】 ドラえもん ギガゾンビの逆襲 第3章「地底編」がそのまま竜の騎士の地底世界を舞台としている。 先述した通り「竜の騎士」には「絶対悪」が存在しないのでステージボスはギガゾンビの手下「ツチダマ」の上位個体が登場。 ドラえもんゲームブック2 地底大魔王の逆襲 たかや健二(*2)による正式な続編。 地上人の隷属を目論むマッドサイエンティスト「カール」が竜の騎士を裏切って「地底大魔王」を僭称、 地震や石油資源の独占で地上制圧を目論む。 悉く計画が失敗したカールは、拾った透明マントで昼寝していたドラえもんのポケットからもしもボックスをコソ泥するという情けない方法で再び権力の座に返り咲き、地上を征服ではなく滅亡させるため、環境破壊を激化させようとするが…。 前作:ドラえもん のび太と鉄人兵団 次作:ドラえもん のび太のパラレル西遊記 追記・修正は地底世界で恐竜を見てからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 地底人たちは、竜の騎士というより、風車の騎士みたいな感じだった。 -- 名無しさん (2019-08-18 00 40 22) これも是非リメイクしてほしい作品だな。ラストの感動(タイムパラドックスが起こした奇跡?)は未だ忘れない。 でも今リメイクしたら恐竜は毛むくじゃらになるのかなあ・・・ -- 名無しさん (2019-08-18 01 08 25) 苔の光る周期の話は映画版じゃなかったな -- 名無しさん (2019-08-18 06 52 25) ↑↑津波のシーンをどうするかが課題だな。 -- 名無しさん (2019-08-18 07 41 30) タイトル忘れたけどドラえもんの映画に因んだクイズがある漫画でバンホーさんが「(ラジコン)売らないで良かった・・・」とか呟いてるのに笑った -- 名無しさん (2019-08-18 09 19 41) ↑4 恐竜毛むくじゃら説は別に確定した学説でもなんでもないぞ -- 名無しさん (2019-08-18 09 41 10) ↑5 「のび太の新恐竜」発表前は「のび太と竜の騎士」リメイクが来ると予想されていたなぁ… -- 名無しさん (2019-08-18 09 52 50) よく言われてることだと思うけど、こけおどし手投げ弾ってほぼスタングレネードだから十分な制圧能力があることになっちゃうんだよな。さしものF先生も実在すると知らなかったのか、それともあれよりずっとマイルドな代物なのか。 -- 名無しさん (2019-08-18 12 30 37) 風雲ドラえもん城の元ネタは風雲たけし城? -- 名無しさん (2019-08-18 13 46 00) ムベンベやネッシーに触れているけど 恐竜オーパーツ(土偶や壁画)にも触れてほしかったな -- 名無しさん (2019-08-18 14 17 00) ドラえもんがいなければ絶滅していた種族っぽいな のび太の歴史改変の結果生まれたけどタイムパトロール的には大丈夫なのかな?それとも未来で彼らの助けて人類が助かったから特例で許されたのかな -- 名無しさん (2019-08-18 15 56 26) ↑映画ではドラや未来人などの介入で生まれた種族がよく出るね 創世日記 翼の勇者たち 動物惑星とか -- 名無しさん (2019-08-18 17 13 44) 記事末尾にあるゲームブックの印象が強いなー。二回も降参を提案するスネ夫が好き -- 名無しさん (2019-08-18 21 25 45) ドラえもんが『こ~んな顔した』ってスネ夫の顔真似するのは笑えた。あんな特徴的な顔、骨川一族しかいないよ。バンホーさんも普通に通じてるし。 -- 名無しさん (2019-08-18 21 30 56) 子供時代不思議に思ったのは地底においてきた荷物が宅配便で届いたこと。あの世界配送地域だったのかと。今思えば地上に出て送ってくれたんだろうけどw -- 名無しさん (2019-08-18 23 10 18) ↑ちゃんと入国審査の時に「名前、年齢、住所は?」って聞いてるんだよな -- 名無しさん (2019-08-19 06 57 24) コケの名称が劇場版で変わったのは 似たような名前の事件が過去にあったからだろうか? -- 名無しさん (2019-08-19 07 32 00) 伏線が見事すぎる作品 -- 名無しさん (2019-08-19 10 59 04) この原作本を読んでて、「恐竜から進化した人類が地底で栄えたとか、他にも色々とゲッターロボと似てないか?」と思ったわ。 -- 名無しさん (2019-08-19 13 42 41) 前作の鉄人兵団の影に隠れがちだけど名作。大山のぶ代さんが歌う主題歌が好きなんですよ〜(^^) -- 名無しさん (2019-08-22 19 35 00) ↑(上から5番目)コロタン文庫の「大長編映画ドラえもんクイズ全(オール)百科」だな。スネ夫が出した「バンホーは回収したラジコンを何に使ったか」というクイズの選択肢に「量産してラジコン屋を開いた」というのがあって、正解発表のコマでジャイアンが「バンホーさんがラジコン屋なんか開くか!」って突っ込んでたな -- 名無しさん (2019-08-23 19 15 51) ↑スネ夫の家の樹の果物の選択肢が、リンゴ、カキ、タワシだったりもしたな。 -- 名無しさん (2019-08-27 10 26 14) ↑(上から6)一部恐竜は羽毛が確認されているので間違いではない。全てが毛むくじゃらと確定したわけではないが。 -- 名無しさん (2019-08-27 10 32 49) ↑2うわー、何かコメント見覚えあると思ったらその書籍持ってたわ…名前まで覚えてるなんて凄いな!中古で探してみようっと -- 名無しさん (2019-10-14 18 58 23) バンホーさんは仕事をまじめにこなしつつ相手の心も考えることができる立派な人だな -- 名無しさん (2020-07-13 21 54 15) 恐竜人の目的が哺乳類の先祖の絶滅だとスネ夫が推測してたが、これミスリードだったんだな。なぜなら哺乳類の先祖を絶滅させたとしても、直接の原因である恐竜を滅ぼした何か(=巨大彗星)を何とかしないと意味がない。(しずかも疑問に思ってる)そもそもの大遠征は恐竜を滅ぼした直接的な原因を突き止めて解決することだったわけだから、誤解とすれ違いが対立を生んだということだった。某所での解説を読んで今更ながらそれに気づいたな。まあどっちにせよ、人類の存亡に関わる話だから対立は避けられないし、話し合いで何とかなるような事態でもなかったわけだが。 -- 名無しさん (2020-07-14 21 35 48) 川で見た首長竜や庭にいた巨大生物は地底人が回収したのかあるいは本当に幻覚だったのか -- 名無しさん (2020-08-20 12 58 15) これ、大長編の中でも冒険してる感じが強くて好き。地底人も基本的に良い人達だし。 -- 名無しさん (2020-08-24 21 43 03) 悪役はいない話なのにめちゃくちゃ壮大なのが凄い。 -- 名無しさん (2020-08-24 21 46 23) ↑3わざわざ多奈川と地底世界が繋がってる設定にしたんだから、少なくとも川で見た首長竜は本物だろ ネッシーのオマージュでもあるだろうし 庭で見たのは幻覚の可能性が高いと思うけど(スネ夫以外が気づかなかったのは不自然) -- 名無しさん (2020-10-14 04 18 48) ↑5恐竜の絶滅がなければ、哺乳類が地上を支配するような世界にはならなかっただろうし、当然人間も生まれなかったはずだしね -- 名無しさん (2021-07-03 22 28 05) そう言えばな話白亜紀末には頭脳が発達し始めていた恐竜は存在していたらしいよね。彼らが絶滅しなかったら進化のスピード的にこういう恐竜人がいた可能性は高いらしい。F先生そこまで調べてたのかな? -- 名無しさん (2021-08-08 01 38 38) うーん、そもそも恐竜の絶滅を防げたとしても、これまでに恐竜人たちが築いてきた歴史も文明も何もかもなかったことになっちゃうわけだけど、本人たちはそれでよかったのかしら、というか、そのことを理解してたのかしら? ・・・と子供心に疑問だったな。ドラえもんに彗星の説明されても「じゃあなんで俺たちは今ここにこうして存在してるんだ?」って疑問に至ってないようだったし。 -- 名無しさん (2021-08-17 18 01 35) ↑流石に消えるとは思ってないでしょ。彗星の説明に関しても「神の意志(と当人たちは考えていた)」を目の当たりにしてそんな冷静になれるかって話だし -- 名無しさん (2021-08-17 18 46 38) 高い科学力で過去に戻って絶滅の原因を探る+あわよくばそれを阻止する、じゃなくて直接地上に攻め入って取り戻すという方向に走ってたらまんまゲッターの恐竜帝国になる所だったな -- 名無しさん (2021-11-30 02 58 07) 地上のような軍事科学についてはそれほど発達してないようだから、近代兵器相手のドンパチに勝てるかどうかはわからんけどな -- 名無しさん (2022-01-07 13 33 11) ↑「地中を自在に移動できる」ってだけでもかなりの脅威だろう。人類には地中からの奇襲なんて想定すらしていないわけだし、世界中どこでも前触れなく攻撃できるのはやばすぎる。 -- 名無しさん (2022-01-19 21 16 43) 武器は中世からせいぜい近世レベルなのに時空間に関する科学は22世紀並みなんだよな。恐らく大気汚染に関して厳しくならざる得ないせいで地上とは別方面に科学が発展したんだろうが -- 名無しさん (2022-01-29 15 45 59) ↑ドラえもんが地底世界にリニアがあるのに車がなくて馬車移動なのに対して「地底世界だから排気ガスが出ないように科学が進化したんだろう」って言及してますね。 -- 名無しさん (2022-01-29 17 36 14) この作品もリメイクされたら、『のび太の新恐竜』の事もあるから同じ時間の異なる2つの場所に同時にドラえもん達一行が存在している…なんてパラドックスが起きそう。 -- 名無しさん (2022-03-02 11 30 39) 近代兵器を開発してないのは大気汚染の問題もあるかもだけどアレだけの科学力持っていれば作ろうと思えば兵器作れたとは思う、単純に種族として温和なので殺人兵器の開発なんて考えもしなかっただけなんじゃないかな。 -- 名無しさん (2022-03-10 02 14 50) そもそも恐竜人たちの国家体制が不明なんだよな。独立した国家があちこちに存在していたら恐竜人同士で戦争が起きててもおかしくはないけどそういう気配は見えないから地底全体を包括した単一国家なんだろうか。恐竜人同士で争ってたら目的達成するどこじゃないし。でも大災害の原因を悪魔のようなものと例えて敵視し、武装した軍団も保持してるから戦争の概念がまるっきりないとも言えないよね -- 名無しさん (2022-06-08 14 53 19) 未来の世界で地下の恐竜人と交流が始まってるのが良い。バードピアとかともそのうち交流が始まるかもしれない。 -- 名無しさん (2022-06-08 17 43 46) 相談所での報告を受け、ネタバレ収納が消される前まで復元。未視聴者へ配慮して隠しているので、相談無しで削除はご遠慮ください。 -- 名無しさん (2022-07-21 00 01 27) 磁力が発達してるので兵器を作ろうと思えば重粒子砲とか作ろうと思えば作れた気がする、けど神話とかからして温厚な種族だからなあ・・・、天上人の方の神話は差別的で恐ろしいけど恐竜人の方の神話は平和というか温厚というか・・・ -- 名無しさん (2022-09-09 17 18 07) 戦争を文明とし、特に意味もなく他人を傷つけ争いを続ける人類と、みんな同じだと思わないことだ。 -- 名無しさん (2022-12-16 23 17 10) 地底で恐竜の群れを目撃する直前のスネ夫は、皆から少し離れた場所でブツブツ独り言を言ってたけど、『(ノイローゼ気味だから)静かな場所で静かに過ごしたい』なら、ただ黙って座ってたら良いのになんでブツブツ独り言を言っているんだコイツ? -- 名無しさん (2023-05-24 19 18 10) ナンジャ族以外の恐竜人みんな好い人でほっこりする。 -- 名無しさん (2023-06-01 19 26 40) スネ夫の家に現れた恐竜はさすがに幻覚だと思うんだよな… -- 名無しさん (2023-12-24 11 30 37) リメイクする場合は新恐竜との整合性が問題になりそう。舞台となる時代がばっちりかぶっているわけだし。 -- 名無しさん (2024-02-16 21 53 32) 自分たちの神話の始まりのきっかけが実はドラえもん達と分かった時いきなり跪いて『あなたたちは神の使いに違いない』というのほっこりするwドラえもんは『よしてください』と慌ててたけどw しかし地底人を救った神話のきっかけがドラえもんのような未来人なら天上世界の方も未来人なのかな、あっちは差別的でめっちゃ恐ろしい神話で背筋凍るけど -- 名無しさん (2024-04-01 15 22 48) 名前 コメント
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[コインブラ] お父さんの足跡2006/03/06 10 33 準K ヒット数 10,294 ■ [コインブラ] お父さんの足跡 SOHOのバッファローの角クエストを完了すればこのクエストを遂行することができるようになる. このクエストのためにエミルリアに行って見よう. エミルリアは自分のお父さんの遺品であるローレーン初博士の日誌を捜してくれと言って言う. ◆ コインブラ道具店のエミルリア ローレーン初博士のおこるのはテトラ遺跡の 1階にあると言って, その場所を教えてくれる. テトラ遺跡はウェイポイントに移動が可能であり, ウェイポイントが撮れていなければ, コインブラ→コインブラニムロドダリ→王たちの庭園→テトラ丘→テトラ遺跡(ダンジョン) に移動をすればよい. 中間へ行きながらウェイポイントクリックするセンス~ を忘れないようにしよう. ◆ テトラ遺跡の受賞した酒だるの位置 テトラ遺跡 1階はダンジョンのようになっていないで一般フィールドのように見えるがその所がもう 1階だ. 指導の赤い店を見ながら部屋に移動するようになれば受賞した酒だるを見つけるようになってそれを開けてみればローレーン初博士のおこるのを得るようになる. ローレーン初博士のおこるのを枝でエミルリアに帰るようにしよう. それではエミルリアは 1300 vis と家門ポイント 800 点を補償で与えるようになる. Tip 一つ ! 受賞した酒だる周辺でスカウトのインストールトラップスタンスのスキル中の一つのデ−テックションをして見よう. 水薬たちが出る.
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騎士達はうち震えていた。 ある者は胸に手を当て、ある者は槍を掲げ、またある者は感服の涙を流していた。 彼らは同じ竜と生きるものとして、幼いカインに対する畏敬の念を隠せなかった。 そしてこの日、副長の提案と共に、バロン竜騎士団全員の賛をもってある決定が下された。 『バロン竜騎士団団長は不在とする! カイン=ハイウィンドが竜騎士となるその時まで!』 当然ながら前例のないのことであったが、騎士団全員のたっての願いともあり、王もこれを 認めた。彼もまた王である前にひとりの騎士だった。 また、もちろんこの決定はカインに知らされることはなかった。慢心かあるいは重圧か、その どちらにしてもカインに与える理由はなかったし、カインならば必ず自ずから相応しい騎士に なるだろうと誰もが確信していた。 そのカインだが、このことがあってから彼は少しばかり無口になり、昔ほど感情を外に出さない ようになった。もっとも彼と親しい人間からしてみれば、中身はちっとも変わってなどいないと いうことらしかったが。 それからハイウィンド家はそのまま残された。副長はカインに後見の旨を告げ、自分の邸宅に 移住することもできると話したが、カインは家に残りたいと言った。副長もその方がいいと思った らしく、カインはまた空っぽの家に帰る日々を送った。それでも彼らはたびたびお互いの邸宅を 行き来したし、カインはすっかり彼を父親として受け入れていた。傍目にも、二人は本当の親子の ように見えた。 副長は事実上の団長という地位にありながら、長きにわたって補佐という名目を守り続けた。 彼はことあるごとに団長と言う言葉を口にし、常に自分の上に指揮官がいるように振るまった。 はじめそれはひどく奇妙に見えたが、いつのまにか団員達も見えない指揮官を信頼するように なっていった。騎士団は不思議な結束で力強く保たれていた。 そしてカインが竜騎士となったその日、架空の指揮官は現実となったのだ。